これからソーラーカーポートを設置したいと考えている人に、今回の記事はおすすめです。ソーラーカーポートの種類は2つあります。自分に合うものを選択しましょう。また、屋根に設置する場合と比較して狭いスペースでも太陽光パネルを設置できるメリットがあります。耐用年数と長持ちさせるコツを紹介するので見ていきましょう。

ソーラーカーポートとは

ソーラーカーポートとは、「太陽光発電の機能を持った車庫」のことを指します。従来の太陽光発電とは異なり、車庫として使用することもできます。国内での導入事例は少ないですが、政府による再生可能エネルギーの促進やコストパフォーマンスの高さから注目を集めています。ソーラーカーポートは屋根に設置する必要がないので、屋根に別の太陽光発電を取り付けられるのがメリットです。住宅の敷地に余裕がある場合は、ソーラーカーポートを利用するとよいでしょう。

しかし、ソーラーカーポートは一般的な車庫と比べて費用がかかるのがデメリットです。ソーラーカーポートの費用は約200万円が相場となっています。価格は駐車場の台数で変わるため、所有している車の数に合わせて決めるようにしましょう。

そんなソーラーカーポートですが、たくさんの種類がありそれぞれ特徴が異なります。ここからは、ソーラーカーポートの種類について解説してきましょう。

ソーラーカーポートの種類

2種類あります。自宅の景観を損ねないデザインや自分の希望に合った商品を選択しましょう。一般地域用や積雪地域用などがあります。

太陽光一体カーポート

太陽光モジュールと屋根が一体化しているカーポートを指します。

太陽光搭載カーポート

カーポートの上に太陽光パネルを搭載しているタイプを指します。

ソーラーカーポートの耐用年数

一般的にカーポートより太陽光発電システムのほうが長持ちするようになっています。しかし、使用環境が悪いと長持ちしにくくなります。

素材から逆算すると10～15年程度となっている

ソーラーカーポートにもっとも近い構築物は露天式立体駐車場です。こちらの耐用年数は15年となっています。税務上、15年は問題なく使用できるという認識です。ただし、素材により耐用年数に違いがあります。アルミは耐用年数が10年以上、ポリカーボネートは耐用年数が10～15年です。以上のことからおおむね10～15年と考えられます。

また、税務上の数字だけではなく、使用環境により違いが生じるので理解しておきましょう。雪が降らない地域で突発的に大雪が降ると、カーポートが雪の重みで壊れてしまう可能性があります。壊れなくてもダメージが残る場合があるでしょう。一概に数字だけで示せないところがあります。

太陽光発電システムは20～30年となっている

こちらのほうがカーポートより長持ちするのが一般的です。税務上の耐用年数は17年と定められていますが、安全に使用できなくなる年数が20～30年となっています。つまり、20～30年使用できないわけではないですが、使用環境の影響を受けると解釈できます。なかには30年以上使用しても問題ない場合もあるので、日頃から大切に扱うようにしましょう。

ソーラーカーポートを長持ちさせるには

太陽光パネルを設置して終了ではありません。電気製品としてメンテナンスを欠かさないようにしましょう。不具合が発生しても早期に解決できるので、結果的に費用を抑えられます。

風や雪などに耐えられるようにする

近年の日本では、異常気象がいつ発生してもおかしくありません。雪が降らない地域で一般地域用のカーポートを使用していると壊れてしまう可能性があります。万が一のことを考慮して積雪地域用の商品を選択するなど、不測の事態に備えましょう。

また、カーポートの損害だけではなく、駐車している車も損害を被ることになります。普段の生活を送ることが難しくなるので、地域の特性に合った商品を選択しましょう。また、雪だけではなく台風にも備える必要があります。屋根が台風で飛ばされないような強度が強い商品を選択します。屋根が飛ばされて被害を与えてしまうと、賠償問題にも発展する恐れがあるので備えておきましょう。

4年に一度は設備の不具合がないか確認する

メンテナンス費用は発生しますが、異常がないか業者に確認してもらいましょう。太陽光パネルの上に小枝や石が飛ばされている場合があります。また、鳥の糞も落ちていて汚れてしまっていることでしょう。設備に不具合が生じていると発電効率も悪くなります。

そのような状態を放置していると、自宅の電気代を節約したいと考えている人や災害時に電気を備蓄したいと考えている人の期待に応えられない可能性があります。メンテナンス費用は3～7万円程度かかりますが、故障してから業者に修理を依頼するよりも費用を抑えられます。

花粉や黄砂の時期は太陽光パネルを清掃する

春先の花粉や黄砂の汚れをきちんと落としておきましょう。自分で汚れを取り除く人がいますが、専門的な知識がない一般人は避けたほうが無難です。まず、カーポートの上に上って作業するのは危険だからです。落下すると命の危険もあります。

次に、自分で清掃して太陽光パネルを傷つけてしまうかもしれません。発電効率が悪くなるだけではなく故障につながってしまいます。専門的な知識を保有している人や業界で勤務している人であれば問題ないでしょうが、それ以外の人は避けるようにしてください。

電気製品としてメンテナンスを怠らない

業者に依頼して耐圧試験や電圧測定などを調べてもらいます。いつもと様子が違うと感じたときは専門家を頼りましょう。自己判断はかえって危険です。電気製品は繊細なので、間違っても自分で分解したり整備したりしないようにしましょう。

まとめ

太陽光パネルを設置して終了ではありません。定期的にメンテナンスや検査を受けることで長持ちします。この際、自分でメンテナンスするのは避けましょう。思わぬ故障が発生してしまうかもしれません。そのほうがかえって出費がかさむことになりかねないので、業者に依頼してください。また、地域ごとの特性に合わせたカーポートを選択することにより、カーポートの倒壊を防げます。長期間運用できるように大切に扱ってください。

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